卓球の促進ルールとは何なのか知っていますか?
卓球の試合において、なかなか勝負がつかない場面があります。
そんな場面に対応するために促進ルールがあります。
この記事では、卓球の促進ルールとは何なのか、簡単に分かりやすく解説していきます。
卓球の促進ルールを簡単に理解しておくことで、効率の良い試合展開を目指しましょう!
目次
卓球の促進ルールを簡単に分かりやすく解説
卓球の促進ルールについて、どんな場面で適用されているのでしょうか。
具体的には次の動画のような場面になります。
卓球の促進ルールとは
卓球の促進ルールとは、試合が極端に長時間に及ぶのを防止する目的で、競技時間をスピードアップさせるためのルールです。
①適用条件は? | ・1ゲームが10分以上続き、両社の合計ポイントが18ポイント未満の場合。
・対戦双方からの要請があった場合。 |
②インプレーの途中で中断した時のサーバーは? | ・ボールがインプレーの場合は、主審によりプレーが中断され、そのラリーのサーブを行った競技者からのサービスで競技が再開される。 |
③インプレー以外の時のサーバーは? | ・ボールがインプレーでない場合は、直前のラリーでレシーブした競技者からのサービスで競技が再開される。 |
④カウントはだれが数える? | ・第3審判がリターン回数をカウントする。 |
⑤ポイントになるのは? | ・1度のラリーで13回のレシーブに成功した場合、レシーバー側に1ポイントが与えられる。 |
⑥サービスは? | ・1ポイントごとの交替に変更になる。 |
⑦促進ルール適用はいつまで? | ・促進ルールが適用されると、そのマッチの残りのゲームはすべて促進ルールになる。 |
促進ルールの時間適用外になる場合
促進ルールが適用されないケースは、時間の計測が途中で中断され他場合は10分の経過時間には含まれません。
・破損したボールを取り替える場合や誤って破損したラケットを取り替える時間。
・競技者が負傷し、ゲームが中断した時間。
・プレー領域以外に飛び出したボールの回収に要した時間。
・タイムアウト経過時間。
・6本ごとのタオル使用のための中断時間。
なぜ卓球に促進ルールがあるのか
卓球に促進ルールがあるのはなぜでしょうか。
その歴史と理由を見ていきましょう。
促進ルールの歴史
促進ルールの歴史は、遡ること約1世紀。
1936年に開催された世界選手権において、試合開始から最初の1点を取るのに2時間12分かかることがあったそうです。
まさに伝説の試合。
この頃の卓球は守備全盛の時代。
ネットが今より高く、現代のような攻撃的な打球が打てるわけではなかったため、ツッツキでの攻防が多かったみたいです。
このように、かつて長時間の試合が続出したことから、制限時間ルールを経て1963年に促進ルールが制定されました。
試合運営上の理由
これまで述べたように、一番は試合展開をスピードアップさせ、試合運営を効率よくするためです。
会場の手配など試合運営上の理由は大きいでしょう。
選手の体力面・精神面の理由
試合が長期化すると選手の体力面・精神面にも影響が出ます。
長時間のプレーで疲弊するより、促進ルールによって1ポイントに集中し、より精度の高いプレーを目指すことができます。
スポーツ観戦上の理由
観客はテンポの良い試合展開を望みます。
スポーツ観戦においては一進一退の攻防も見ものですが、何よりも卓球ではテンポの良いラリーが観客を魅了します。
促進ルールによって、試合の効率化とプレーの精度が向上し、ひいては見ごたえのある試合へとつながります。
促進ルールを活用して有利な試合展開を目指そう
促進ルールが適用された時、どのように対応すれば勝利につながるのでしょうか。
戦術と駆け引きを日頃から意識しておくと、有利に試合を進められます。
促進ルールの戦術
促進ルールが適用される試合の場合、守備型の戦術をもったいわゆるカットマンの攻防に多い状況にあります。
攻撃型の戦術であればそこまで試合が長引くことはありませんが、守備型の場合、促進ルールになった際の戦術もしっかりと準備しておく必要があります。
守備型の戦術を中心にしていても、促進ルールを視野に入れると攻撃力も身に付けておく必要があります。
促進ルールにおいてレシーバーは粘ればポイントを取ることができるので有利に見えますが、その分1打のプレッシャーも大きくなります。
卓球においては自分のプレースタイルに加えて、攻守のバランスを兼ね備えておくことが必要ですね。
促進ルールに持ち込むことを目的に粘る作戦もあるため、このルールがあるおかげで試合が長引くという皮肉なケースもあります。
試合中の駆け引き
守備型の選手であれば粘ってポイントを取っていきたいところではあります。
お互いに粘り合うのか、その中でいかに攻撃できる要素を組み込むか、促進ルール特有の13打の駆け引きが試合を決します。
日頃の練習の中で、促進ルールに対応したゲーム展開を行い、試合の駆け引きに慣れておくことも重要です。
ここまで促進ルールについて解説してきました。
卓球には促進ルール以外にも様々なルールがあります。
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みんなの声
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準決勝
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準々決勝
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3回戦
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2回戦
3-0 葉伊恬(TPE)PHOTO:#WTT #テレ東https://t.co/Vq2XFbRNCE pic.twitter.com/wnINZsaRrz
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促進ルールに苦しめられて
敗れるも準優勝🥈#WTT #フィーダー🇭🇺
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寝る時間だったのに、見入ってしまった。
佐藤瞳選手の卓球、かっこよすぎる!!!そして促進ルールなるものを初めて知った。
そのゲームが終わっても、促進ルールは続くんですね。— Naoya Kihara/木原直哉 (@key_poker) May 18, 2024
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この記事では、卓球の促進ルールとは何か簡単に分かりやすく解説しました。
卓球の促進ルールはいつでも適用されているわけではありませんが、知っておくことでよりプレーの幅が広がり戦術の工夫にもつながります。
ルールを正しく学んで、より卓球を広く深く理解し、楽しくプレーできるようにしていきましょう。
ご覧いただきありがとうございました。