子供に卓球を教えているけれど、うまく上達しないという悩みはありませんか?
もしかしたらダメな指導方法をしているのかもしれません。
教える際には、避けるべき指導のポイントを理解することで、子供たちの技術向上をサポートすることができます。
この記事では、ダメな指導の典型例と5つのポイントについて詳しく解説します。
目次
ダメな指導とは何か?その特徴と影響
ダメな指導とはどういったものなのでしょうか。
具体的に見ていきましょう。
ダメな指導の特徴
卓球におけるダメな指導は、特に子供たちに対して大きな影響を与える可能性があります。
ダメな指導の特徴としては、過度な厳しさ、一貫性の欠如、過度な細かさ、モチベーションを削ぐような言葉、そして無理な練習量の強要などが挙げられます。
子供への影響
ダメな指導を受ける子供たちは、心理的なプレッシャーやストレスを感じやすくなります。
特に、厳しい指導や一貫性のない指導は、子供たちの自己評価を低下させ、自信を失わせる原因となります。
これにより、卓球そのものを楽しむことができなくなり、長期的にはスポーツ全般に対する嫌悪感を抱くこともあります。
なぜダメな指導が行われるのか
ダメな指導が行われる背景には、指導者の経験不足や誤った教育方針があることが多いです。
指導者自身が過去に受けた指導法を無批判に取り入れてしまうことや、最新の指導理論に対する理解が不足している場合もあります。
筆者の部活動時代の先生は、幸運にも指導方法を勉強しておられたので良かったですが、他校では、不満を持っているような学生もいました。
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子供に対する厳しすぎる指導の問題点
ダメな指導についてのイメージが深まったと思います。
では、子供に対して厳しい指導をするとどういった影響があるのでしょうか。
厳しい指導の背景
卓球の指導において、厳しい指導が良い結果を生むという考え方は根強く残っています。
これは、一部の成功例が過度に強調されていることや、指導者自身が厳しい指導のもとで育った経験に影響されているからです。
子供の心理的影響
厳しすぎる指導は、子供たちに大きな心理的プレッシャーを与えます。
これにより、子供たちは失敗を恐れるようになり、挑戦する意欲を失うことがあります。
また、常に批判的な環境にいることで、自己肯定感が低下し、長期的な成長が妨げられることもあります。
厳しい指導を避ける方法
厳しい指導を避けるためには、子供たちに対する適切なフィードバックとサポートが重要です。
ポジティブな言葉を用いながら、具体的な改善点を示すことで、子供たちのモチベーションを高めることができます。
また、目標設定においても、達成可能な小さな目標を設定することで、成功体験を積み重ね、自信を育むことが大切です。
子供のモチベーションを削ぐ言葉の使い方
子供たちに対する影響が理解できたかと思います。
それでは、どういった言葉が良いのか、悪いのか見ていきましょう。
モチベーションを削ぐ言葉の例
子供たちの卓球の上達において、指導者の言葉の選び方は非常に重要です。
否定的な言葉や批判的な表現は、子供たちのモチベーションを大きく削いでしまいます。
・「そんなこともできないのか」
これは、子供が何かに失敗したときにしばしば使われる言葉です。
このような発言は、子供たちに自分の能力を疑わせる原因となり、失敗を恐れるようになります。
結果として、新しいことに挑戦する意欲が失われます。
・「もっと真剣にやれ」
この言葉は、子供が一生懸命やっているにもかかわらず、結果が出ない時に使われることが多いです。
真剣に取り組んでいる子供にとって、この言葉は自分の努力が評価されていないと感じさせることになります。
・「どうしてこうできないの?」
具体的な改善策を提示せず、ただ問題点を指摘するだけの発言です。
子供は、何が悪いのか具体的に理解できず、次に何をすれば良いのか分からなくなります。
このような言葉は、子供に対して無力感を与えることがあります。
・「あなたはいつも同じミスをする」
過去の失敗を引き合いに出すことで、子供の自己評価を低下させます。
この言葉は、子供に過去の失敗を思い出させ、自分が成長していないと感じさせることになります。
・「他の子はできるのに」
比較することで、子供たちにプレッシャーをかける発言です。
このような言葉は、子供たちが自分を他人と比較してしまい、自分の独自の成長を評価できなくなります。
また、嫉妬や劣等感を抱かせる原因にもなります。
これらの言葉は、子供たちの自己肯定感を損ない、卓球への意欲を削ぐ大きな要因となります。
したがって、指導者は意識的にポジティブな言葉を選び、子供たちのモチベーションを高める努力をする必要があります。
ポジティブな言葉の使い方
一方で、ポジティブな言葉の使い方は、子供たちの自信とやる気を引き出す効果があります。
「よく頑張ったね」「次はこうしてみよう」「上手くなってきたね」などの励ましの言葉や具体的な改善点を示すフィードバックは、子供たちが前向きに取り組むきっかけとなります。
子供のやる気を引き出すためのコミュニケーション術
子供たちのやる気を引き出すためには、効果的なコミュニケーション術が欠かせません。
まず、子供たちの努力を認め、その上で具体的なアドバイスを与えることが重要です。
また、失敗した時には、どこが間違っていたのかを一緒に考え、次にどうすれば良いかを考えさせることで、自己解決能力を育むことができます。
さらに、目標設定においても、子供たち自身が達成可能な目標を設定し、それに向かって努力する過程をサポートすることが求められます。
一貫性のない指導のリスク
具体的に子供たちにどういった接し方をすればよいのかイメージができたかと思います。
ここからは指導の一貫性の必要性について考えます。
一貫性のない指導の例
卓球の指導において、一貫性のない指導は子供たちに混乱をもたらします。
例えば、ある日はフォアハンドの練習に重点を置き、次の日には全く異なるスキルを指導するなど、統一性のない指導法は子供たちの成長を妨げます。
また、指導者自身が日によって異なる発言や指導方法をすると、子供たちはどの方法が正しいのか分からなくなり、自信を失うことがあります。
子供への混乱とその影響
一貫性のない指導は、子供たちに大きな混乱を与えます。
どのスキルに重点を置けば良いのか分からず、結果として練習の効果が薄れることになります。
最悪の場合、卓球そのものに対する興味を失ってしまうことも考えられます。
一貫性を保つための工夫
一貫性のある指導を行うためには、まず指導計画を明確に立てることが重要です。
具体的な目標とスケジュールを設定し、日々の練習内容を統一することで、子供たちに一貫した指導を提供できます。
また、指導者自身が学び続ける姿勢を持ち、最新の指導法や理論を取り入れることで、より効果的な指導が可能となります。
無理な練習量の強要が引き起こす問題
一貫性のために準備が必要ということが分かりました。
では、どういった計画を立てると良いのでしょうか。練習の量について考えます。
無理な練習の実態
無理な練習量の強要は、特に若い選手にとって大きな問題となります。
過度な練習を強いることは、短期間での成果を期待するあまり、長期的な成長や健康を犠牲にすることにつながります。
例えば、毎日数時間にわたって休憩をほとんど取らずに練習を続ける、週末や休日にも強制的に練習を行うなどの行為は、子供たちに大きな負担をかけます。
身体的・精神的な影響
無理な練習量は、身体的な負担だけでなく、精神的なストレスも引き起こします。
身体的な影響としては、筋肉や関節の疲労、過労による怪我のリスクの増加があります。
これにより、選手生命を短くするだけでなく、日常生活にも支障をきたすことがあります。
精神的な影響としては、練習への恐怖感や嫌悪感が挙げられます。
子供たちは過度なプレッシャーと疲労から、練習を嫌がるようになり、卓球そのものに対する興味を失ってしまうことがあります。
適切な練習量を見極める方法
適切な練習量を見極めるためには、いくつかのポイントを考慮する必要があります。
まず、年齢や体力、技術レベルに応じた練習メニューを設定することが重要です。
特に成長期の子供に対しては、過度な負荷を避け、休息の時間を十分に確保することが求められます。
ただ長時間練習するのではなく、効率的かつ効果的な練習方法を取り入れることが重要です。
例えば、短時間で集中して取り組むスキル練習や、ゲーム形式の練習を組み合わせることで、楽しみながら技術を向上させることができます。
また、定期的に子供たちの意見を聞き、彼らの体調や気持ちに配慮することも大切です。
子供たちが自分のペースで練習に取り組むことができる環境を整えることで、長期的に卓球を楽しみながら続けることが可能となります。
効果的な指導法を身に付けるためのアドバイス
ここまでで、ダメな指導について深掘りをしてきました。
ここから、どういった指導が良いのか見ていきましょう。
効果的な指導法の基本原則
効果的な指導法を身に付けるためには、まず基本原則を理解することが重要です。
・ポジティブなフィードバックの活用
子供たちの良い点を見つけて褒めることは、彼らの自信を育むために非常に重要です。
ポジティブなフィードバックは、子供たちが自分の進歩を実感し、さらに努力しようとする動機付けとなります。
やはり、褒められた経験は大人になっても覚えていますよね。大昔の部活動時代ですが、鮮明に記憶に残っています。
・具体的かつ明確な指示
子供たちが次に何をすべきかを理解できるよう、具体的で明確な指示を出すことが必要です。
子供たちは自分の課題を明確に理解しやすくなります。
・段階的な目標設定
大きな目標を達成するためには、小さなステップに分けた段階的な目標を設定することが有効です。
これにより、子供たちは目標達成の過程で成功体験を積み重ね、自信を深めることができます。
実践的な指導のコツ
実践的な指導法を取り入れることで、子供たちの卓球技術を効果的に向上させることができます。
・デモンストレーションの活用
指導者が自ら見本を示すことで、子供たちは視覚的に理解しやすくなります。
正しいフォームや動きを実際に見せることで、言葉だけでは伝わりにくいポイントを明確にすることができます。
・フィードバックとリフレクション
練習の後には、必ずフィードバックを行い、子供たちが自分のプレーを振り返る時間を設けることが重要です。
・楽しさを取り入れた練習
ゲーム形式の練習や競争を取り入れることで、子供たちのモチベーションを高めることができます。
楽しさを感じながら練習することで、子供たちは自然と技術を向上させることができます。
継続的な指導スキル向上のためのリソース
指導者自身が常に学び続ける姿勢を持つことも重要です。
以下に、指導スキルを向上させるためのリソースをいくつか紹介します。
・研修やセミナー
指導者向けの研修やセミナーに参加することで、最新の指導法や理論を学ぶことができます。
他の指導者との交流を通じて、さまざまな視点やアイデアを得ることができます。
・専門書やオンラインリソース
専門書やインターネット上のリソースを活用することで、指導に関する知識を深めることができます。
定期的に情報を更新し、最新のトレンドや技術を取り入れることが大切です。
・指導者同士のコミュニティ
同じ目標を持つ指導者同士が集まるコミュニティに参加することで、情報交換や意見交換を行うことができます。
互いの経験を共有することで、自分の指導スキルを磨くことができます。
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みんなの声
ジュニア選手が3年でここまで成長!✨
平岡理論に則った指導で効率よくレベルアップ!
動画に出てくる「CC理論」ってなあに?🤔 pic.twitter.com/IxD91bRDfw— 卓球動画シェークハンズ【公式】 (@Shakehands_Inc) May 14, 2024
1年前の教員に転職するまでは「卓球の技術的な指導・知識があれば県代表になれる」と舐めてました
色々な監督の方とお話しして感じるのは技術よりも挨拶、規律正しい事の大切さ
自分はまだまだ半人前だなと強く痛感させられます。
皆様、新年度もどうぞ宜しくお願いします😌
練習してください😆笑 pic.twitter.com/JHDOKktIU6
— ひろき (@boro5427) April 6, 2024
4年卓球指導してる人のマインドが先月から変わった。それまでは、「鈍いので」「人の何倍もかかるんです」「できると思えないです」「分からないです」が口グセ。卓球指導が基本ですが、心の話をずっとしてきた。それでも頑なに自分はダメを連発。今日良かったことを毎日5個書いてから変わりました。
— けん先生🏓人生優勝 (@kenji_k_lb) April 19, 2024
まとめ
いかがでしたでしょうか。
卓球の指導において、ダメな指導は子供たちに大きな影響を与えます。
厳しすぎる指導や無理な練習、一貫性のない指導は、子供たちのモチベーションと自信を損ないます。
ポジティブなフィードバックや具体的な指示、適切な練習量の設定が重要です。
指導者は継続的に学び、最新の指導法を取り入れることで、子供たちの成長をサポートし、卓球の楽しさを伝えることができます。
ご覧いただきありがとうございました。