横回転の返し方が分からないから、卓球の試合で不利になってしまう。
このような悩みを持つ、卓球初心者の方は多いのではないでしょうか。
まず回転の方向と強さを見極め、適切なラケット角度と返球方法を選ぶことが大切です。
この記事では、横回転サーブの返し方についての基本的な考え方と、試合で使える3つの技術を解説します。
目次
卓球の横回転とは?
卓球において、横回転とはどういった回転のことを指すのでしょうか。
サーブの種類としての横回転をみていきます。
横回転とは?
図は空いてが横回転サーブをしてきた時のボールの飛び方を説明したものです。 右利きの場合ですので、左利きの横回転の場合は回転が逆になります。 |
横回転は卓球の中でも特に難易度が高いサーブの一つです。
サーブを打つ際に、ラケットを横方向にスイングし、ボールにサイドスピンをかけることで、返球時に相手のラケットに強い横方向の力がかかるため、正確な返球が難しくなります。
相手が回転の方向や強さを正確に読めない場合、ボールは予期しない方向に跳ね返り、ラリーが崩れてしまうことが多々あります。
このように、横回転サーブは試合において戦術的に非常に強力な武器となるのです。
横回転サーブの特徴とは?
横回転サーブは、ボールがバウンド後に左右に大きく曲がるため、相手にとって予測が難しいサーブとなります。
後ほど確認しますが、ラケットの角度やスイングの方向に応じて、回転の種類を変えることができるのも特徴です。
横回転サーブの種類
横回転にはいくつかの種類があり、それぞれ異なる特徴を持っています。
ここでは、主な横回転サーブのバリエーションとその特徴を紹介します。
まずはこちらの動画を見てください。
最近密かに1人で追求しているサーブ。
至ってシンプルなフォームで長短、コースを読まれにくくするか。ただ淡々とサーブを出してるだけです。
回転は順横で横下と横上、下強めの横下をランダムに出してます。これ、凄く効きます。
普通そうに見えるかもしれませんが。(笑)
1番頼りになります。 pic.twitter.com/t18tNVqEua— 村田雄平 (@yuhei25lili) November 19, 2019
横回転の種類
横回転とはボールに横方向の回転を加える技術で、ボールが横方向に曲がります。
順横回転は時計回りの回転で、逆横回転は反時計回りの回転をします。
横上回転(サイド・トップスピン)
横上回転は、ボールに横回転と同時にトップスピン(前方向の回転)がかかっている状態です。
この回転は、ボールが飛行中に急激に沈み、相手が返球する際にタイミングを崩す効果があります。
横下回転(サイド・バックスピン)
横下回転は、横回転とバックスピン(後ろに引っ張る回転)の組み合わせで、ボールがゆっくりと進み、バウンドが低くなるのが特徴です。
これにより、相手が攻撃を仕掛けることが難しくなり、守備的な戦術に適しています。
逆横上回転(リバースサイド・トップスピン)
YGサーブと呼ばれています。
逆横上回転は、逆横回転とトップスピンを組み合わせたもので、サーブ後にボールが左方向に曲がりながら前に沈みます。
この回転は、相手にとって回転方向の読み間違いを誘発しやすく、攻撃的なプレーに適しています。
逆横下回転(リバースサイド・バックスピン)
こちらもYGサーブです。
逆横下回転は、逆横回転とバックスピンの組み合わせで、ボールがゆっくりと進み、バウンドが低くなるのが特徴です。
返球時にボールが思ったよりも低くなるため、相手がミスを犯しやすい状況を作り出します。
サーブの回転の見極め方
横回転サーブに対する適切な返球を行うためには、まず相手のサーブの回転を正確に見極める必要があります。
サーブを見極めるポイントは、ラケットのスイング方向や角度、ボールの軌道などにあります。
ラケットが横に振られている場合は横回転がかかっていることが多く、ラケットの角度によって、右回転か左回転かを判断することが可能です。
相手のサーブパターンを観察し、どのような回転がかかっているのかを見極めることで、次の返球に備えることができます。
横回転の返し方の基本的な考え方
横回転サーブを効果的に返すためには、いくつかの基本的なポイントを押さえる必要があります。
このセクションでは、横回転サーブの返し方の基本的な考え方について詳しく説明します。
ラケット角度の調整方法
簡単に開いてのラケットの角度に合わせると真っ直ぐ返ってくれます。
横回転サーブを返す際、最も重要なポイントの一つがラケットの角度です。
横回転はボールが左右に曲がるため、返球時にラケットを正しく角度調整しないと、ボールが予期しない方向に飛んでしまうことがあります。
たとえば、右回転(相手から見て左に曲がる回転)の場合は、ラケットを少し左に傾けて返球します。
逆に、左回転(相手から見て右に曲がる回転)の場合は、ラケットを右に傾けて返球します。
このように、相手の回転に合わせたラケットの調整がミスを防ぐための基本です。
回転の強さを利用した返球
相手の横回転の強さに応じて、返球の強さも調整する必要があります。
強い横回転サーブに対しては、ただラケットを振り回すだけでは不十分で、回転を利用して効果的にボールを返すテクニックが求められます。
回転が弱い場合は、自分の力を少し加えることで、よりコントロールされた返球が可能となります。
試合で役立つ3つの返球テクニック
横回転サーブに対して効果的な返球を行うためには、基本的な技術に加えて、状況に応じたテクニックを駆使することが重要です。
このセクションでは、試合で役立つ3つの具体的な返球テクニックについて解説します。
YouTubeで横回転の返し方を解説してる動画がありましたので、まずはご覧ください。
1. 逆回転を利用したカウンター返球
相手の横回転サーブに対して、逆回転をかけて返球するカウンターテクニックは、相手を崩すために非常に有効です。
この方法では、相手の回転を利用しながら逆方向に回転をかけて返すため、相手は自分の回転に慣れていても突然の変化に対応できずミスを誘いやすくなります。
カウンター返球を成功させるには、ラケットを少し強めに振ることで、相手の回転を上回る力をボールに伝えることが必要です。
逆回転をかけることで、相手の次の動きを予測しづらくさせるため、試合中の重要な局面で非常に有効です。
2. スピンを相殺する返球テクニック
スピンを相殺する返球とは、相手の横回転をそのまま受け止めて返球する方法です。
このテクニックでは、相手の回転を最小限に抑えるため、ラケットをほぼ動かさずに、相手の回転を吸収するようにして返します。
3. 低い返球で相手を崩す方法
横回転サーブに対して、ボールを低く返球することも効果的なテクニックです。
低い返球は、相手の攻撃チャンスを制限し、相手が次のショットでミスを犯す可能性を高めます。
このテクニックでは、ラケットを低い位置で構え、ボールをネットすれすれで返すことで相手の時間を奪います。
以下の動画では、順横、逆横両方の返し方が解説されています。
ぜひ参考にしてください。
効果的な練習法
横回転サーブを効果的に返すためには、日々の練習が欠かせません。
ここでは、横回転に対応するための効果的な練習方法と、そのポイントについて紹介します。
横回転に慣れるための反復練習
まずは、横回転サーブに慣れることが重要です。
練習パートナーやコーチに協力してもらい、さまざまな種類の横回転サーブを繰り返し受けることで、回転の見極め方やラケット角度の調整方法を体得します。
多様なサーブを受ける: 右回転、左回転、横上回転、横下回転、逆横回転など、さまざまな回転のサーブを受けることで、対応力を高めます。
自分でサーブを練習する: 自分自身で横回転サーブを打てるようになると、回転のメカニズムを深く理解でき、返球時の対策も立てやすくなります。
実戦形式での応用練習
基本的な技術が身についてきたら、実戦形式での練習を行いましょう。
試合さながらの緊張感の中で練習することで、本番でも落ち着いて対応できるようになります。
模擬試合を行う: 練習パートナーと模擬試合を行い、実際の試合と同じ状況で横回転サーブへの対応を練習します。
メンタルトレーニング: 試合中のプレッシャーに打ち勝つためのメンタル強化も重要です。集中力を高め、自信を持ってプレーできるよう心がけましょう。
ここまで読んでいただいて、横回転の返し方が分かったと思います。
横回転以外にも下回転、つまりカットの返し方を解説した記事も良く読まれています。
回転のかかっていないボールの返し方が書かれた記事も読まれています。
みんなの声
横回転サーブをレシーブするコツ3選https://t.co/fEBEselmmf#TableTennis #卓球 #続きはYouTubeで pic.twitter.com/RoBy4qYLT5
— 吹田卓球センター (@suita_ttc) August 14, 2024
ロングサーブに対してレシーブが上手くできない方へ🙋
阿部ジェンドン曰く、
『順横回転に対してはボールの内側を、
逆回転に対しては外側を捉える』
と良いそうです👌#阿部悠人#シチズン卓球部#レシーブ強化#ハリー凄すぎて言葉にならない#インカレ愛工大筑波優勝おめでとう👏 pic.twitter.com/4qTg3tLAza— 並木佑介/卓球おじさん🏓 (@yusuke19820202) July 7, 2024
本日は【表ラバーのチキータ】を解説します👀
今回は逆横回転に対するチキータ!
ボールの左側を強く擦っていますね。 #卓球 #タクティブ pic.twitter.com/QOog5nlERH
— タクティブ | 卓球スクール (@TACTIVE1) July 5, 2024
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この記事では、卓球における横回転サーブの種類や特徴、効果的な返球テクニックについて解説しました。
横上回転や横下回転、逆横回転といった多様な回転に対して、ラケットの角度調整や回転を利用したカウンター返球など、試合で役立つ具体的な方法を紹介しています。
適切な練習を続けることで、横回転サーブを攻略し、試合での勝利に繋げられるでしょう。
ご覧いただきありがとうございました。